本が安売りされない理由を知っていますか?

日本は資本主義の国で、自由主義経済を取っていますから、共産主義の国とは違って、物の値段は自由に決められるのが原則です。

 

しかし、みなさん、本については、古本以外は安売りをしているのをあまり見たことはないと思います。それには、法律上理由があるのです。

 

商品を作る側、売る側は、一般的に、自分の利益を確保するために高い値段で売りたいものです。特に、有力メーカーは、自分の商品の値崩れを防ぐために、卸業者や小売業者に安売りをさせないことを考えがちです。

 

しかし、それでは、市場の自由競争による公正な取引が確保されないとして、独占禁止法では、メーカーや卸業者が、自分の商品を買った者が次にいくらで売るかを決めることはできないとされています。これを「再販売価格維持の禁止」と言います。

 

具体的には、メーカーが卸業者に1個5000円で売るときに、卸業者は7000円で小売業者に売って、小売業者は消費者に1万円で売るなどと決めてはいけないのです。

 

ずっと以前には、商品には定価というものが付いていましたが、現在は、定価はメーカーが小売りの販売価格を拘束していると言われる可能性があることから、定価という表示はほとんど使われていないと思います。メーカー小売希望価格という表示になっています。

 

ところが、書籍は、著作物として、人の創作活動、文化の創造維持に必要ということで、メーカー(出版社)による再販売価格維持が認められているのです。ということで、みなさんが本の安売りを見かけることはあまりないのです。

 

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